グラスライダー ver. YS詳細
- 片手で開閉。めがねの取り出しが一瞬
- めがね拭きが邪魔にならない一体型構造
- 鞄にスッと入る薄さ。食パン1枚程度の軽さ
- 贅沢すぎる総本革仕立て(牛・豚・鹿)
- 未体験のめがね拭き。在庫希少な「キョンセーム」
片手で開けるための「バネ構造」
PET-G(高強度なポリエチレンテレフタレート)樹脂プレートの弾性力(変形した物体がもとの形に戻ろうとする性質によって生じる力)を利用し、「バネ構造」を実用化しました。
0.5mm厚のプレートを使うことにより、適度な弾性と握力のバランスをはかり、薄いスタイリッシュなデザインに仕上げています。
ケースを押し広げた時に、親指が痛くならないよう、革のあたりを調整しています。
自然に閉まるための「マグネット構造」
ケースの内側に隠しマグネットを入れることで、磁力により自然に閉まりまる構造です。めがねを入れた状態で自然に閉まりにくい場合は、そっと押さえてあげれば、パチンと止まります。
マグネットがとまっていれば、逆さにして振り回しても、めがねは落ちません。
めがね拭きが邪魔にならない「一体型構造」
ケースを開けるたび、ぐちゃっとなった めがね拭きを見て、ワケもなく残念な気分になりませんか?
邪魔だけど、無いと困るめがね拭き。
内側に固定して一体型にすることで、邪魔にならないようにしてみました。
固定している部分(マジックテープ)には、かぶせがついていますので、めがねを傷つけることはありません。
めがねを取り出したら、めがね拭きも一緒に出るので、そのままレンズを当ててササッと拭くことができます。
また、めがねをしまった後にめがね拭きを被せておくことで、ホコリ防止になります。
でっかいケースは邪魔なので、今回は薄いケースデザインにしています。
マグネット部分を内蔵した部分が約10mm、本体部分が約3〜4mmの薄さです。
鞄の隙間にスッと入ります。
総本革ながら、約60gしかありません。
ふわふわ食パン1枚(6枚切り)程度の軽さです。
普段めがねケースは持ち歩かない派の人も、この薄さと軽さなら邪魔になりません。
めがね拭き&レンズクリーナーを持ち歩くためのケースとして携帯すれば、ちょっとしたお洒落さんですね。
試作品を一見したベテラン職人さんが、一言。
「うーん、贅沢だね。。」
彼らが量産を請け負うめがねケースと比べると、あり得ない原材料費がかかっている、という意味のようです。
よくある本革風のメガネケースや、スエード調の内装は、素材が合成皮革なので数年で剥がれてきます。
利益を追求するだけなら合皮一択なのですが、「良いものを長く使いたい」という顧客の期待に応えたいので、表革も、内装も、めがね拭きも、本革にこだわって製作することにしました。
表革:栃木レザーとは
栃木レザーは、言わずと知れた世界的に誇る日本の革です。そのブランド力から、市場に偽物が出回るほどの人気があります。
化学薬品でなめされた革とは異なり、環境と人に優しいサスティナブル素材であり、風合い、耐久性、吸湿性、放湿性に優れ、使い込むほどに味わいが増していきます。
Glassliderには、栃木レザーの中でも「プルアップ」を採用。染色後にオイル加工したもので、吟面を折り曲げた時に、薄色の吟面に色変化する特徴があります。
表面を化粧した革とは異なり、生前の小傷やシワなどの個性的な表情が楽しめ、しっとりと手に馴染む感触に、より愛着を感じることができるでしょう。
内装:国産アメ豚とは
Ame-butaは、日本生まれの豚革(ピッグスキン)です。
染料で染めたタンニンなめしの豚革に、グレージング(摩擦)をかけたツルツルの光沢が特徴的です。
ハリのある透明感とエイジングによる変化が美しく、昔から、高級な財布や鞄・ランドセルの裏地などに使われてきました。
日本で唯一、飼育から加工、製品化までを国内で自給できる革です。海外へも輸出され、その品質は高い評価を受けており、上質なものは高級牛革と同程度の価値をつけられることも。
日本国内で流通する豚革の生産の9割以上を東京都墨田区が行なっており、今回のアメ豚も墨田区産を使用しています。
キョンセーム(鹿革)とは
「キョン」は、希少性の高い世界最小の野生種の鹿です。
世界タンナーズによって定義された「セーム」とは「鹿皮を使用していること・アルカリ膨醇ナメシ後鱈肝油還元させていること・染色していないこと」の3点を満たすものですが、市販品にはこれらの条件を満たさないものや、素材がゴート(山羊)やペッカリー(豚)であることも多いそうです。
キョンセームは、お手入の際に加脂・除脂能力や、無傷研磨能力・静電気除去能力などを発揮します。その他にも、目に見えない塩素吸着能力・殺菌能力・ガス分解能力や、古来から知られている吸水能力・漉し能力など多くの性能を持つために「代替え品の無い物」と言われています。
F1の名門や超高級楽器にも認められた品質
春日のキョンセームは、名高い幻の超高級バイオリンや、誰もが知るF1のあの名門会社のマシンなどのクリーニングに用いられました。
在庫希少です
Glassliderで使用している春日のセームは、鹿革の中でも中国最高級の赤土のキョン(中国江西省を中心とする塩分濃度の高い、粘土質の赤土土壌に生息するキョン)のみを用い、品質を極限まで追求したものを使用しています。
原皮は、キョンの保護と環境考慮のため個体数調整されており、年間45万頭程度(年により多少変動)と定められた物を使用しているため、現在の中国との関係上、今社内にある在庫を取り崩して販売されている状況だそう。
今回、弊社がOEMでご提供いただけたことは、非常にラッキーでした。
「キョンセーム」でめがねライフに新たな体験を
めがねケースに興味がある30人超の顧客にアンケートを取ったところ、そもそもセームを使ったことがある人は1割程度と、ほとんどの方は未体験という結果に。
1.5ナノ以下という超極細線維細胞の初めての触感は、鳥肌ものです。
ぜひお手にとっていただき、めがねライフに新たな体験をしてみませんか?
【注意】
・説明内容は、株式会社春日より情報提供いただいております。
・キョンセームには、多数の薄い傷跡があります。キョンは非常に気性が荒く、喧嘩傷などが絶えず、傷のない製品は無いに等しいため、それこそが本物の証と言えるそうです。
モニター調査の際に「ぶら下げて使いたい」というご要望があったので、内側にDカンを内蔵し、吊るせる構造を追加しました。
使わない時はDカンをかぶせの下に入れておけば、取り出し時にめがねを傷つけることはありません。
オプション(別売り)でストラップをご用意しました
グラスライダーをぶら下げて使用したい方は、あわせてストラップをご検討ください。使用方法は、ぶら下げたい箇所にベルトを通し、ホックでパチっと止めるだけです。
最後に…
たかが めがねケース、されど毎日使う めがねケース。
優れた道具ほど、集中力を高め、日常を快適にしてくれるものはありません。
・靴を買ったら、インソールを変えるように
・車を買ったら、タイヤとホイールを変えるように
・バイクを買ったら、マフラーとシートを変えるように
・ギターを買ったら、弦とパーツを変えるように
・PCを買ったら、キーボードとマウスを変えるように
・化粧品に合わせて、ブラシやスポンジを変えるように…
付属品に甘んじることなく、毎日使うものこそ「あなたが目利きした」最良の選択をどうぞ。